タイトル |
: Re: 鶏たたき |
記事No |
: 3197 |
投稿日 |
: 2017/01/19(Thu) 21:27 |
投稿者 |
: おっと |
50℃7分で死滅とは、これのことですね。
2004年7月9日 カンピロバクター食中毒の発生を低減させるために〜正しい理解でおいしく食べる〜
東京都食品安全情報評価委員会 資料16
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/hyouka/houkoku/files/report23.pdf
これを読むと
「検査条件:試料(一定量のカンピロバクターをリン酸緩衝液に添加)をPCR
反応用ミクロチューブに入れ、45℃から70℃の各温度に設定したヒートブロック内で一定時間加熱した後、氷冷。」とあります。
従って、この殺菌条件は菌液そのものでの試験と思うのですがどうでしょうか。
ひき肉の事例として次のデータがあります。
50℃でのD値 = 5.90〜6.28 分 56℃でのD値 = 37.2
〜 57.8 秒 56℃でのD値 = 12.3 〜 21.1 秒
出典 熊谷進ら編 HACCP:衛生管理計画の作成と実践 改訂データ編,中央法規,2003,p95
以下も同じ本によります。
参考 D値は菌数を10分の1にする時間
こちらの数値を使うと、ささ身のカンピロバクター数が10^5/g 程度だとすると
6Dは 33分〜38分程ほどになり、30分間では少し不足するようです。
一方、ウェルシュ菌も鶏肉を汚染することが知られていますが、こちらは
調理済み食肉 51℃での世代時間は 0.51 時間 とされております。
ウェルシュ菌は30分あると菌数が2倍程度に増加する恐れがあります。
サルモネラ
鶏ひき肉 55℃で D値 3.3分
鶏肉クリーム煮 54.4 ℃ D値 5.07分 死滅 36分 (10^7/g)
カスタード 54.4℃ で死滅 100分(10^7/g)
以上のとおり、全く問題がないとは言えないように思います。
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