現在、自社で製造・袋詰めした蒸し鶏と他社で製造・袋詰めした食品（スープ、刻みのり）を自社で一緒の化粧箱に詰め合せて、”スープセット”として販売しようと考えています。（自社でスープや刻みのりは加工しません。）

この製品を現行法で表示する場合、スープについてはメインの食品なので、製造者または製造所固有記号の表記が必要だと思うのですが、刻みのりは製造者の表記が必要なのでしょうか。（海苔は製造所固有記号の表示が認められていないため、製造者の表記）

ご教授いただけると幸いです。

下記のＱ＆Ａを踏まえてのご相談と思います。この部分は現行法からの変更はないと思うのですが…。


食品表示法等(法令及び一元化情報)
http://www.caa.go.jp/foods/index18.html

食品表示基準Q&Aについて（平成27年３月30日消食表第140号）

第２章　加工食品[PDF:1.2MB]
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/151224_qa4-kako.pdf　

　128/166　　P202

（加工−243）詰め合わせ食品の表示方法について教えてください。

（答）（抄）
１ 詰め合わせ食品の表示に当たっては、
�@当該詰め合わせ食品の構成要素である各々の容器包装された食品を販売に供する可能性があるかどうか、又は
�A販売に供するメインとなる個別食品が存在するかの２点を判断する必要があります。

２ １�@の個別食品ごとに販売する可能性がある場合（単なる寄せ集め食品）
　　（例：お中元用の飲料詰め合わせ、個別に容器包装に表示された菓子の詰め合わせ等）〜略〜

３ １�Aのメインとなる個別食品がある場合（おまけ付食品）
　　（例：個包装のドレッシングを添付したサラダ、個包装のたれを添付した豚肉 等）〜略〜

４ ２及び３に該当しない食品（一つの独立した商品として販売される食品）
　　（例：カップ麺、赤飯セット等）〜略〜

５ 上記詰め合わせの形態にかかわらず、食品表示基準第３条第１項の表の製造所等の所在地及び製造者等の氏名又は名称の表示については、それぞれ異なる製造所等で容器包装され販売に供する個別食品を詰め合わせる場合、原則、各々の個別食品について表示が必要ですが、一つの独立した商品として販売される食品に該当する場合は、いずれかの個別食品の製造又は加工を行い、かつ、最終的に詰め合わせを行った事業者のみを製造所又は加工所として表示することができます。この場合、表示責任者が詰め合わせ食品の製造又は加工を行う事業者と合意しておく必要があります。

ご返答ありがとうございます。
たしかに、現行法と食品表示法では違いはありませんが、スープに関して製造所固有記号が使用できる点で異なるため、現行法ではと書かせていただきました。説明が不足しており、申し訳ございません。

法律では、製造者を記入する様にと書かれていますが、たとえばお弁当に一緒に入っているソースや海苔等の小袋については、お弁当自体の表示には、ソースや海苔等の製造者（または加工者）の表示はありません。すべて自社で製造しているのかもしれませんが、弁当・そうざい工場でソース等の製造まで行っているとは考えづらいため、質問させていただきました。

法律では、容器包装を開けない状態で、表示がわかる様にと記載されておりますので、箱の中の個包装に表示（製造者含む）があったとしても、外装に表示が必要となります。お弁当等のソースの場合、どのような法解釈で、製造者の表記が必要ではないのか、ご享受いただけると幸いです。

消費者庁が、食品表示基準Q&Aについて（加工−243）の答えの５で回答してると思いますがどうでしょうか。

刻みのりが干しのりを切断したものであれば、加工者に当たると思います。
現行法とは何を指すか分かりませんが、食品衛生法でも食品表示法でも加工者については固有記号制度の対象となっていません。