清涼飲料水の規格基準が改正され、ミネラルウォーター類が「殺菌・除菌有」と「殺菌・除菌無」に区分されました。

両区分とも成分規格が設定されていますが、「殺菌・除菌有」の方が項目（基準）が多いのはなぜなのでしょうか。

素人考えでは、「殺菌・除菌無」の方がリスクが高いため、多くの項目で規制すべきではないかと思うのですが。

清涼飲料水の個別基準に定められている事柄なのですが、「殺菌・除菌無」では以下のように定められています。
「原水は，自然に，又は掘削によって地下の帯水層から直接得られる鉱水のみとし，泉源及び採水地点の環境保全を含め，その衛生確保に十分に配慮しなければならない。」
つまり、使用する原水そのものから制限がかかっている訳です。

一方の「殺菌・除菌有」では、
「原料として用いる水は，１ml当たりの細菌数が100以下であり，かつ，大腸菌群が陰性でなければならない。」
としか定められていません。

「殺菌・除菌無」の方が一見リスクが高いように思われますが、実際には使用可能な原水の基準が厳格に定められている分リスクは低いということなのでしょう。