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タイトル 乳酸菌飲料の乳酸菌数について
記事No 2590
投稿日 : 2011/06/02(Thu) 19:20
投稿者 ねお
乳酸菌飲料には乳等省令で乳酸菌又は酵母数一千万個/mL以上という成分規格が定められています。
どうしてこの基準が設定されているのでしょうか?

成分規格なので、この基準に適合しない製品は健康被害のおそれがあるということだと思いますが、具体的にどのような衛生上の問題があるのでしょうか?

別に乳酸菌数が何個だろうが衛生上問題がないような気がするのですが・・

タイトル Re: 乳酸菌飲料の乳酸菌数について
記事No 2592
投稿日 : 2011/06/03(Fri) 07:44
投稿者 おっと
> 別に乳酸菌数が何個だろうが衛生上問題がないような気がするのですが・・

 そのとおりですね。家庭で希釈して飲むタイプの乳酸菌飲料は乳酸菌は殺してありますもんね。


> 乳酸菌飲料には乳等省令で乳酸菌又は酵母数一千万個/mL以上という成分規格が定められています。
> どうしてこの基準が設定されているのでしょうか?

製品中の乳酸菌又は酵母は保存日数とともに乳酸菌や酵母の栄養分を消費し、死滅していきます。製品の保管温度が高いと古い商品では菌数が一千万個/mL以下になっていることがあります。

以下、私の推測です。
@ 乳酸菌飲料は風味だけを要求される殺菌乳酸菌飲料を除き、生菌のなんらかの効果を期待されているのではないでしょうか?
A 乳酸菌飲料は乳酸菌をうんと増やした原液を薄めて製造するのですが原液の菌がほとんど死んでいたり製造に不都合があると菌数が不足することがあります。薄める際に雑菌汚染を受けると例えばリステリアが増殖するかもわかりません。(pHが低すぎ可能性は低いと思いますが)
B 菌数の値は業界標準と思います。普通に製造して達成できる菌数です。メーカーによっては製造時菌数が基準の10倍くらいにしているところがあると思います。

タイトル Re^2: 乳酸菌飲料の乳酸菌数について
記事No 2609
投稿日 : 2011/06/09(Thu) 22:39
投稿者 ねお
おっとさんありがとうございます。

私もAのようなことが理由だとは思うんですが・・・
乳酸菌が規格基準以上あれば、他の菌があっても乳酸菌が優位になって、安全を担保できるということですかね?

う〜ん・・いまいち確証がもてません。

タイトル Re^3: 乳酸菌飲料の乳酸菌数について
記事No 2611
投稿日 : 2011/06/10(Fri) 12:24
投稿者 おっと
乳等省令は安全の担保だけではなく、栄養面での担保も求めていると考えると分かりやすいと思いますが…。

 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の制定について昭和27年の次の通知文に記載があります。
これは、衛生保持が目的と書いてあります。
 一方、例えば、昭和39年の通知文にある「アイスクリーム」の乳脂肪量の規定のように、衛生面とは直接関係ない品質面での成分規格の記載があります。

---参考---

○乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の施行について(昭和二七年一月一九日)(厚生省発衛第四号)(各都道府県知事あて厚生事務次官通知)

【抜粋】
 専ら乳幼児及び病弱者の必需品として考えられる乳製品のみを対象とした新省令を制定し、乳及び乳製品の特殊性に基いてその衛生を保持し公衆衛生の向上増進を図ることとしたのである。


○乳及び乳製品の成分規格等に関する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部改正について(昭和三九年六月一八日)(環発第二四六号)(各都道府県知事・各指定都市市長あて厚生省環境衛生局長通知)

【抜粋】
第二 運営上の注意
 (1) 今回の改正により、含有乳脂肪量三%未満であるアイスクリーム類に「アイスクリーム」の名称又は、商品名の標示を行なう場合は、アイスクリームの成分規格に違反することとなるので、これらのものについて、その標示に「アイスクリーム」の用語を用いないよう施行猶余期間中に十分に指導すること。

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