タイトル |
: Re: サワークリームを子どもに食べさせて大丈夫? |
記事No |
: 2555 |
投稿日 |
: 2011/04/05(Tue) 10:24 |
投稿者 |
: 滅菌済み |
結論から言えば、リスクは非常に低いと考えられます。
理由としては
1. 現在のレンネットは微生物がつくるレンネットで、ウシからつくられるものと少し違うものなので微生物レンネットと呼ばれています。
これは、1962 年に発見されたものですが、土からとれた微生物に、レンネットそっくりな酵素を作る微生物がいて、これを東京大学の有馬博士が発見、名糖産業が製品化して今や世界中に広まっているそうです。
もし、伝統的にウシのレンネットを使っていたとしても。
2. レンネットがとれるウシの第4胃は特定危険部位には含まれていないこと。
3. レンネットは仔牛の胃から取れるけれど、BSE
の原因となる異常プリオンが蓄積するのは既に大人(老牛といってもよい?)の時期
4. 異常プリオンの蓄積は自然でも希に起こるが、多くの場合は肉骨粉を餌にしたことが原因で、現在、肉骨粉を含む餌は排除されている。
と、いうことでその部分を心配しないで良いと思います。
蛇足ですが、ナチュラルチーズはリステリアという微生物による食中毒が時々問題になります。日本でナチュラルチーズでの食中毒はまだ1例しか報告されていませんが、世界的にはかなり問題となっている食中毒なので日本でも報告されていないだけで実際は起こっている可能性があります。なので5歳未満の小さい子供、妊婦、高齢者、あるいは病中病後の免疫が弱っている人は避けた方がよいと考えられます。
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