最近の話題は大手菓子メーカーの不祥事で賑わっております
私もつい最近まで大手系列の冷凍加工食品工場にて品質保証責任者をしておりました
新聞などには「大手メーカーで未だこれ程のずさんな管理をしていたのか？」との報道が見受けられますが、私の勤務していた
工場でも最終的な判断は全て経営者が行うような始末でした
ですから微生物的な問題や異物混入の可能性などの問題があっても
最終的に経営者が出荷判断を行い出荷する
当に昨今の菓子メーカーと同様の状態なのです
私も何度も警告を行い、改善を求めましたが利益追求が先で殆ど効果はありませんでした
私は今でも数多くの企業は適正に食品安全に寄与していると思っておりますが、他でもこのような体質の工場は多いのでしょうか？
今後も食品の品質管理、保証に携わって仕事をしていこうと思っていますが、何となく不安を感じております

「会社というのは、利益を追求するものである。従ってボランティア団体でない以上、最終的な利益を生まない行動は行うべきではない。」

これは私の知り合いの会社役員が言っていた言葉です。
この人が言うには、
「確かに製品の安全を守ることは大前提だが、もしも製品に異常があった場合、経営者はどんな場合でもどの製品を廃棄するだろうか？販売すれば『純利益』廃棄すれば『損失』になる。」

だそうです。この方はあくまでも会社経営者としての「本音」を述べただけで、実際は真面目に品質管理に取り組んでる会社です。

結局のところ、企業の本音としてはそうなんだと思いますよね。
（あくまでも本音の話で、実際の行動とは違います。念のため。）

私の思うところで、あくまでも私見ですが、例の雪のマークの会社の一件以来、日本の品質管理（品質保証）は一変しましたよね？

企業側も消費者側も。

で、それ以降いろんな食品関係の会社の方と知り合いになって、実際に会社を見せてもらったり、話を聞かせてもらったりしたんですが、僕が感じることは歴史のある会社の方が品質管理は甘い傾向があるように思います。

なんというか、やはりどこか時代錯誤なところがあるような感じですかね。

とある乳関係の会社では、表向きはしっかりやっているんですが、実際は結構ずさんな部分があったり・・・
とくに賞味期限のつけ方は曖昧だったり、事実にそぐわなかったり。

ですからBossさんがおっしゃる
＞他でもこのような体質の工場は多いのでしょうか？

に関しては、多いか少ないかは分りませんが、実際に存在することは間違いないと思います。

ですから今後も大なり小なりこういった事件というのは後を立たないような気がしますよね。

でも、小さい会社でも従業員も経営者も一丸となって本当に真面目にやってるところもあります。

ですから、今後またこういった職につくのであれば悲観することもないのではないでしょうか？
少なくとも私はそう思ってこの種の仕事に就いております。
（なんだか偉そうにすみません。）

にくおさん。貴重なご意見ありがとうございます
私も仕事柄、沢山の工場を拝見させてもらいながら大手は何処か本音と建前の使い分けが上手だとは感じたことが多々あります。ですから今度の事件でも世間並みには驚きは大きくありませんでした。

品質馬鹿ではありませんので、企業が適正な利益の中に経営されなければ生き残れないのも承知しております。しかし、それが食の安全や消費者を裏切る形になるのでは問題だと考えます。

少なからず同じ考えで品質管理や保証に携わっている方がいることを実感できたのが非常に嬉しく感じました。心が何となく晴れない中で頂きましたアドバイス、非常にありがたく頂戴いたします。

他にも苦労なされている管理者の方々が多いと思いますが、食の安全の追及を諦めず行動に移していきましょう。

私がかつて見学した、大手の菓子メーカーは、非常にまじめに安全性を追求していました。
このメーカーは過去に大規模な異物混入の事故があって、その反省からという部分もあるのかもしれませんが、私が見る限り「リスクの低い食品でもこんなに」と思える程でした。
これは恐らく経営者が、万が一に備えておいたほうが最終的には安上がり、という判断がしたからでしょうけれど、やはり目先の利益も企業にとっては大切なのでそこが経営者の力量が問われるぶぶんなのでしょう。