タイトル |
: Re: 食器中の残留タンパク質 |
記事No |
: 942 |
投稿日 |
: 2006/03/25(Sat) 11:27 |
投稿者 |
: おっと |
定量は別として定性については現場で使用した経験もあり、懐かしいので経験を紹介します。
残留タンパク質は市販の簡易キッとが販売されていたと思いますがタンパク性の残留物が問題になるのはミンチ肉程度なのでこれは脂肪で代替できるし実際に現場で検査したことはありません。
市販キットでなくてもタンパク染着性が強く蛍光を発する食用色素(食用赤色106号だったかな?)を使えば簡単に検査できます。ただ、手に付くと落ちにくいですよ。
液を噴霧したり、容器に垂らしたりして汚れの部分を浸し軽くすすぎブラックライトを当ててます。タンパク質の部分から蛍光が出てますので分かります。食品残滓などは分かりやすくなるのですが……。
残留でんぷんはヨウ素でんぷん反応を使います。ヨーチンやイソジンなどのうがい薬を適当に薄めたテスト液を作り、食器などに入れ(または垂らし)汚れの部分を浸します。軽く水ですすぐとでんぷん性の汚れは紫色に変色するので分かります。食器の微細な傷の部分が同様に変色することがあるので、疑問が生じた場合は納得行くまで洗い直し、再度テストしてみて色の変化具合を確認すると洗浄不足かどうか納得してもらえます。
テストによる食器の変色は薄めた漂白剤でもとに戻せます。
また、麺類製造の機械などでんぷん汚れを落としにくくテスト液を直接使用しにくいケースでは軽く湿らせたティッシュペーパーで検査する部分をこすり、ペーパーにテスト液を滴下すると変色するので感動ものです。
蛇足ですが、脂肪性の汚れのテストはクルクミンアルコールを使うとできます。(要は脂溶性色素を振りかけ、軽く水ですすぐと汚れに色素が付着して残るのでわかります。)これも市販キットカレー皿にカレーの黄色い色が付着するのがそうです。
(ちなみにクルクミンアルコールはカレー粉などのウコン色素をアルコールで抽出してつくれましたが臭いがきつかったです)
この検査は、プラスチック容器に色素が付着するとなかなか洗い落とせないのでしないことにしました。
手で触れて、ベトベト感がなければ洗浄OKということにしています。
参考までに次のような本もあります。
試薬・キットを使った だれでもできる
実験
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