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タイトル ぶどう球菌とは
記事No 667
投稿日 : 2005/07/15(Fri) 13:53
投稿者 きゅう
食品衛生法の食中毒病因物質の2番目に「ぶどう球菌」とありますが、「ぶどう球菌」だと、病原性のない表皮ぶどう球菌なども含むことになると思いますが、なぜ「黄色ぶどう球菌」ではないのでしょうか?

タイトル Re: ぶどう球菌とは
記事No 691
投稿日 : 2005/07/31(Sun) 10:52
投稿者 おっと
返信がないようですが、そのとおりですよね。
どなたかご存知の方、ご教示ください。

でも、なにか意味があったのでしょうね……。
昔、白色ぶどう球菌で食中毒という報告を読んだようなきもします。病原微生物検出情報だったとおもうのですが、正確ではありません。

参考:
ブドウ球菌食中毒(病原微生物検出情報Vol.22 No.8)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/22/258/tpc258-j.html

ただ、腸炎ビブリオでも病原性のないものを含んでいますし……。

腸炎ビブリオ食中毒(愛知県衛生研究所微生物部)
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/67f/microbiol9.html

タイトル Re^2: ぶどう球菌とは
記事No 715
投稿日 : 2005/08/29(Mon) 17:19
投稿者 きゅう
黄色ブドウ球菌以外にも食中毒を引き起こすぶどう球菌(白色ぶどう球菌?)がいるということですね。
ありがとうございました。

タイトル Re^3: ぶどう球菌とは
記事No 718
投稿日 : 2005/08/29(Mon) 21:08
投稿者 おっと
返信の書き方が悪かったようです。

> 参考:
> ブドウ球菌食中毒(病原微生物検出情報Vol.22 No.8)
> http://idsc.nih.go.jp/iasr/22/258/tpc258-j.html

の記事に中には

「食中毒の原因菌種としては黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus )に限られている。」

と明確に書いてあります。

古い本ですが、坂崎利一らの「食水系感染症と細菌感染症」によると
「前略〜ヒトの食中毒の原因となる菌種はほとんどすべて黄色ぶどう球菌である」S.intermedius や S.hyicus のごく一部の菌株もエンテロトキシンを産生することが知られているが、実際に食中毒の原因となった事例は皆無に等しい。」

とあります。

上記の本の歴史の部分に

「ブドウ球菌食中毒を細菌学的検査の結果から明確に示したのはBarber(1914)の報告が最初とされている。」〜略〜

我が国では〜略〜小島三郎博士が〜略〜「葡萄状球菌を食物中毒に関与する細菌と見做は、〜略」

とありますので、黄色ブドウ球菌が認識されるより前から「ぶどう球菌」という言葉を使っていたように私「おっと」は思いますがどうでしょうか?

タイトル Re^4: ぶどう球菌とは
記事No 719
投稿日 : 2005/08/30(Tue) 09:16
投稿者 上々
推測ですので間違っていたらどなたかご指摘ください。

ブドウ球菌(Staphylococcus属)の中で、黄色ブドウ球菌(S.aureus)は現在はコアグラーゼ産生を主な鑑別点として他のブドウ球菌と見分け、それに沿った鑑別培地やキットも販売されていますが、そのようなものが無かった当時はコロニーの色で判断していた時期があり、その際に黄色ブドウ球菌の中でも株により色の濃淡の差があったため見落としの危険性を避けるために黄色でないことを判断基準としなかった。

いかがでしょうか。

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