タイトル |
: Re: 野菜の鮮度に関連したこと |
記事No |
: 68 |
投稿日 |
: 2004/01/08(Thu) 01:03 |
投稿者 |
: おっと |
腐るというのは、生物の組織が分解し、土に還るということと考えると分かりやすいでしょう。蛋白分解酵素や澱粉分解酵素などによってタンパク質はアミノ酸に澱粉もブドウ糖などに分解され微生物の餌となります。細胞は軟化し、溶けたりもします。分解の途中でアンモニアなどを発生し、異臭をかもし出したりもします。
野菜の鮮度と腐敗という問題は分かりにくいですよね。新鮮な野菜を収穫した瞬間は収穫する前とかわりませんね。そのうちに、しなびたり色が変わったりして鮮度が落ちてきます。更に進むと自己消化して軟化してしまったり、異臭を放って腐敗してしまいます。鮮度の劣化と腐敗の間に一線を画するのは容易ではありません。
一方、リンゴの皮を剥いて放置すると酵素の働きで、リンゴが褐色になります。モヤシなども空気に触れていると褐色化します。こういった酵素的な変色は進行が早く、変色していても細菌はほとんど増加していないケースがあります。リンゴの場合は塩水につけると酵素の働きが阻害され変色しません。
また、変色してしまったものを漂白剤などで漂白すると見かけは新鮮になります。
この場合は、見かけの鮮度と細菌の繁殖具合とは関係ありません。「腐敗していても商品の見かけは白い」ということが起こる可能性があります。
食品に明瞭な防腐効果を持たないが一定の清菌作用を持つ添加物を使用した場合、鮮度保持剤使用という言葉がつかわれています。
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