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普通の細菌性食中毒でも原因となる食品を食べた方全員が発症するとは限らないのが常識ですが、SRSV食中毒では、遺伝的に発症しない方がおられると耳にしました。 経験的にSRSVといっても、少人数では全員発症することもあり発症率に差があるなという感じなのですが、私の廻りにも、生カキでは当たらないと豪語するカキ好きもいます。いつも食べているので免疫が出来ているんだろうと当初は思っていたんですが……。 詳しいことをご存知の方お願いします。
ウィルスは細菌よりも体内免疫、感受性に左右されます。したがって、常日頃よりそのウィルスに感受していれば、おのずと免疫力は高まり、そのウィルスには感染しにくくなるといえます。 広島出身の方に聞きましたが、広島の方はカキ中毒にならないそうです。もちろん、冗談半分でしょうが、科学的にもあながち間違いではありません。自分で排出したウィルスには、再度感染することはないのですから。地域的にSRSVウィルスの感受性の試練をしたら、きっと面白い結果が出るのではないでしょうか。ちなみにこういった永年耐性(?)のほかにも、一時的に保有する免疫があり、1回カキにあたれば同じシーズン中は再びカキで食中毒を起こすことは少ないといわれます。というのも、SRSV感染でできた免疫は数ヶ月から半年は持続するそうです。とはいえ、苦しい思いをした直後に再び原因となった食べ物を口にする気にはなりませんよね。もうひとつ、いくら免疫があっても体内に入ったウィルスが多いと、対応しきれなくなります。なにごとも、程々に…