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タイトルスパイスについて
記事No3518
投稿日: 2021/11/06(Sat) 23:53
投稿者
日持ちするスパイス(デリカスパイス)を使用するため
工場に持ち込め菌数もクリア(芽胞菌等)できるものとして
低菌化されたものを使用しています。

タイムやオレガノを使いたいのですが
普段使用しているスパイスメーカーには家庭用しか無いです。
その場合は静菌剤と混合すれば低菌化スパイスと同じ物としてみなせるのでしょうか?

タイトルRe: スパイスについて
記事No3519
投稿日: 2021/11/08(Mon) 22:04
投稿者おっと
> 低菌化スパイスと同じ物としてみなせるのでしょうか?

 質問があります。

御社で使用される「低菌化スパイス」とは、どのような定義(又は規格)のものでしょうか?

「低菌化スパイス」と「静菌剤と混合した普段使用している」スパイスは菌数以外での評価は同一と言えるのでしょうか?

橋様が考えておいでの「静菌剤」の効果は、製品に使用した場合に低菌化と同じ効果を示すものでしょうか?

タイトルRe^2: スパイスについて
記事No3520
投稿日: 2022/01/05(Wed) 09:04
投稿者おっと
 橋様がご相談の件は、私が直接経験したことのない分野で、タイムやオレガノについての知識も持ち合わせてないため、基本的なことをお聞きしてみました。

 香辛料は植物を原料とし,採取後乾燥をして作られますが、植物は大量の微生物(1g当り1億個)が存在することもある土壌の付着や乾燥時の菌による汚染もあります。

 スパイスは加熱によって香気成分が損なわれるという性質上、加熱殺菌は向かず、ガンマ線による殺菌が効果的であるとされているようですが、日本では認められていないません。そのため、エチレンオキサイド,プロピレンオキサイドなどの燻蒸による殺菌もありましたが、現在では過熱水蒸気を用いた気流式殺菌が主流のようです。

 過熱水蒸気を用いた気流式殺菌でも、耐熱性芽胞菌などを完全に殺菌することは出来ず、食品メーカーさんとしてもご苦労されているところと思います。

 静菌剤(日持ち向上剤)にはいろんな種類があり、各メーカーとも試行錯誤を重ねられておいでだと思います。

 静菌剤の効果については、静菌剤のメーカーに問い合わせされる方が確実と思われますが如何でしょうか。

 基礎的な知識を確認するために以下のサイトはお役に立ちませんでしょうか。


◇ 松倉 十一(高砂香料工業株式会社),スパイスの微生物と分析,(化学と生物)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/8/4/8_4_217/_pdf/-char/ja
◇ 古田 雅一(大阪府立大学理学系研究科准教授),殺菌香辛料に残存する微生物の食品中における増殖動態の解析
https://www.urakamizaidan.or.jp/research/jisseki/2008/vol17urakamif-12furuta.pdf
◇ 香辛料の殺菌方法 特許公報 JP4727546B2 Japan
https://patents.google.com/patent/JP4727546B2/ja
◇ 加工食品用原料-冷食・水産・畜肉・惣菜用製品(理研ビタミン株式会社)
https://www.rikenvitamin.jp/material/food-group/souzai.html
◇ 「保存料」,「日持ち向上剤」について/食品工業技術センター
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/26/